市長からのご挨拶

市長写真

近江八幡市は、豊かな水と土壌の恵みを受け、古くから農業を中心に栄え、中世以降は陸上と湖上の交通の要衝という地の利を得て、多くの城が築かれました。 織田信長は、安土城を築城し、この地を拠点に天下統一に邁進しました。織田信長の改革精神により開かれた楽市楽座は、豊臣秀次の自由商業都市の思想に引き継がれ、八幡商人の基礎を築きました。

また、豊臣秀次は、八幡山城を築城し、周辺に城下町を整備しました。八幡山城の城下町は、その後の八幡商人の活躍の舞台となり、今もなお整然とした碁盤目状の美しい町なみが残されています。

このような歴史的背景から、市内には、各時代を代表する歴史的資源が点在しています。
さらには、市北部の琵琶湖、日本で唯一、淡水湖に浮かぶ人が暮らす島である沖島、そしてラムサール条約の登録湿地である西の湖と琵琶湖八景の一つに数えられているヨシの群生地である水郷地帯など唯一無二の自然環境を有しています。

本市は、このように恵まれた自然・歴史・文化に囲まれたまちであり、八幡商人の思想を受け継ぎ、活力に満ちた人々が暮らすまちです。日常の市民生活においても、安心で、利便性が高く、快適な住みやすいまちとして高い評価を得ています。

一方で、近年、高齢者の人口が増加し、働く世代、子ども世代の人口が減少し続けており、やがて本格的な人口減少社会を迎えることになります。人口の減少は、様々な経済活動や地域活動の低迷などに数多くの影響をもたらすものと予想されます。

本市を取り巻く環境も年々厳しさを増しておりますが、ふるさと納税制度が始まりまして以降、全国各地の、本当にたくさんの方にふるさと納税を通して温かい応援を頂戴し、数々の事業に活用させていただいておりますこと、改めて御礼申し上げます。

これからも、先祖より引き継いでまいりました数々の地域の「宝」を、子や孫、さらにその先の世代にも引き継いで参りますためにも、皆様の変わらぬ御支援をよろしくお願い申し上げます。

近江八幡市長 小西 理